猫の鼻水とくしゃみの症状を抑えるために自宅でネブライザー治療をしています。
ネブライザーは、薬剤を霧状(エアロゾル化)にしてくれる機械のことです。
霧状になった薬剤を猫が吸うことによって薬剤が肺や気管支まで届き治療効果を得ることができます。
人間が喉や鼻の治療のために、耳鼻科で霧がもくもく出るやつがありますよね。あれの動物バージョンだと思ってください。
→ネブライザーのこと、猫の病気のことは「猫の鼻水・くしゃみを抑えるために自宅でネブライザー治療中」で詳しく紹介してます。
2017年秋にネブライザーを知り、病院で治療を行ってきましたが、2018年5月より自宅でネブライザー治療を行っています。
ネブライザーの治療を行うことで、猫の症状がだいぶ改善されてきてます。
自宅でネブライザーで治療する場合は、まずはネブライザー選びだと思います。
我が家は最初のネブライザー選びで失敗してしまいました。その経験から、ネブライザーを選ぶ際のポイントを紹介したいと思います。
もくじ+
ネブライザーの選ぶべきポイント
ネブライザーを選ぶ際に重要視してほしいのは
- 1分あたり噴霧量をチェックする
- 薬液カップに入る薬液の量をチェックする
住む環境によっては「音」の問題も重視したいポイントですが、ペットにも飼い主さんの負担を少しでもなくすために重要なポイントは「1分あたりの噴霧量」と「薬液カップに入る薬液の量」を確認することです。
ネブライザーの種類選びで失敗しました
自宅でネブライザーをするためには、まず機械選びですよね。
ネブライザーは圧縮空気で霧を作る「コンプレッサー式」と超音波で霧を発生させる「超音波式」があります。
決して安いお値段ではないので、わたしたちも迷いました。
病院の先生からのオススメは「超音波式」のネブライザーでした。
ただ、病院から買うと絶対高いという先入観があったので、ネブライザーの機械は自分達で調達することにしました。
でで、アマゾンで見てみると
オムロンの超音波式はめっちゃ高いんです・・・
この時に現在愛用中である超音波式ネブライザー「コンフォートオアシスKU-200」の存在を知るわけですが、知らない会社だったので夫が首を縦にふってくれず・・・(素人のわたし達が知らなかっただけで、ちゃんとした医療機器メーカーです)
最初は、お値段お手頃でお手入れが簡単そうなオムロンの「コンプレッサー式ネブライザー」を買いました。
我が家のように、ネブライザーは「値段」と「手入れが簡単」だけで選んではいけません。
「値段」と「お手入れが簡単」を重視して買ってしまって失敗し、超音波式に買い換えることになりした。
結局2台分の出費になりました(苦笑)
使ってみないとわからなかったコンプレッサー式の盲点
- 時間がかかるので猫にとっても飼い主にとっても負担
- 薬液があまり入らないので何度も入れ替える必要がある
- エアフィルターの寿命が短過ぎる
コンプレッサー式は時間がかかる
超音波式に買い替えたのは一番の理由は「時間がかかり過ぎる」ことでした。
うちの猫がネブライザーをするときに使う「薬剤の量」は21.8ml/回。
この21.8mlを消費するのに、コンプレッサー式だと約90分近く時間がかかるんです。
それもそのはず、コンプレッサー式は1分あたりの噴霧量が約0.4mlでした。(←これよりも実際はもう少し噴霧量が少ないと思う)
薬液を消費するのも遅いですが、薬液カップに薬剤を7mlまでしか入れられないので何度も継ぎ足す必要がありました。
その後にお手入れ(煮沸消毒)もするので、1回あたり合計で約2時間くらい程の時間を費やしていました。
最初の頃は週1回のペースでネブライザーをしていたので、私は不満を覚えつつも何とかやってきました。
ですが猫はとっても正直な生き物。
最初の10分くらいはおとなしく座ってるんですが・・・
だせだせと鳴いたり、ドアをこじ開けようとする攻撃が始まるわけです。
薬液カップが小さすぎて何度も継ぎ足す手間がいる
薬剤をいれる薬液カップのことは完全な盲点でした。
先にネブライザーを用意して、病院で薬剤だけを買う作戦だったので、ネブライザーの時に使う薬剤の量は知らなかったんです。
合計で21.8mlの量だと知り、愕然としました・・・
なぜならコンプレッサー式の薬剤カップは7mlまでしか入れることができないから。
完全になくなってから継ぎ足すのでは遅いので、15分置きにタイマーをセットして継ぎ足していました。
エアフィルターの寿命短すぎ?
エアフィルターは、霧をもくもくさせる重要な部品なんです。
エアフィルターが濡れたり、汚れが付着したりすると「霧」が十分に出なくなり、薬剤の消費が遅くなります。
ということは、ただでさえ時間がかかっているのに、更に時間がかかるわけです。
4回に1回は新しいエアフィルターに交換してました。
今なら言える!猫に使うなら超音波式ネブライザー
2019年1月から、コンプレッサー式ネブライザーから超音波式ネブライザーに変更しました。

きっかけは、鼻水とくしゃみで悩んでいた猫が痙攣を起こしたからです。
※痙攣は後にも先にもこの1回こっきりで起こしていません。
この痙攣がきっかけとなって本気で環境を見直すことにしました。
今まで週1回していたネブライザーを2回に増やすことにしました。
でも回数を増やすのは、猫にとっても私にとっても負担なわけです。
超音波式に変えたら早くなるかもしれないと思って、超音波式コンフォートオアシスの噴霧量を調べたところ「1分あたりの噴霧量約3.5ml」と書いてあるじゃないですか。
ということは21.8mlの薬液を消費するのに約10分で終わるということです。
超音波式に買い替えたいなぁと思っていた矢先・・・
たまたま猫がネブライザーをするときに夫がその場にいたんです。
夫には時間がかかること、出せ出せ攻撃することや糞尿をすることは伝えてました。
話で聞くのと、実際に自分の目で見るとでは受け止め方も違うわけです。
いつもの光景を目の当たりにして、超音波式の買い替えが許されました~。
ようやく目星をつけていた「コンフォートオアシスKU-200」を買うことができました。
超音波式を購入してわかったこと
超音波式ネブライザー「コンフォートオアシスKU-200」を買ってみてわかったこと

音が静か
最初に感動したのが「超音波式は音が静か」なこと。
コンプレッサー式のネブライザーは「ブーーン」というモーター音がしますが、騒音レベルではなかったので特にうるさいとは感じませんでした。
でも、超音波式のスイッチをいれてビックリしました。
ほとんど音してません。耳を澄ませばかすかに聞こえる程度。
これなら時間を選ばずいつでも関係なくできるって感じです。
薬液カップが100mlと大容量
薬液カップが100mlと大容量なので、薬剤を1回入れるだけでいい。
これは買う前から調べてたので、わかっていたことなんですが
あらためて継ぎ足す手間がなくなって感動しました。
時間が大幅に短縮!
もう「時間が短縮できればいいな」という思いで超音波式を買いましたからね。
約90分かかっていたのが、約10分ちょっとに短縮ですよー(嬉)
猫も最初は「え、もう終わったん?」みたいな感じでしばらくフタを開けても出てきませんでした。
もちろん、出せ出せ攻撃も糞尿もしなくなりました。
終わりに
ネブライザー選びで注目してほしい点は以下の2点です。
- 1分あたり噴霧量をチェックする
- 薬液カップに入る薬液の量をチェックする
1回に使う薬液の量が7ml以下であればコンプレッサー式でもそんなに負担はありませんが、10mlを超えるような場合は「所要時間」を重視してほしいですね。
おとなしく入ってくれる猫ならいいのですが、我が家のように出せ出せ攻撃してくる猫の場合はなるべく短時間で終わらせてあげたほうがいいと思います。