猫に使っているオムロンの「コンプレッサー式ネブライザ NE-C28」の使ってみて気づいた点を紹介します。
我が家では、猫風邪の猫に自宅でネブライザー治療を取り入れてます。
2016年5月頃から、鼻水やくしゃみの症状がはじまりました。
2017年秋頃に動物病院でネブライザー治療と出会い、2018年5月から自宅でネブライザー治療を行っています。
オムロンの「コンプレッサー式ネブライザ NE-C28」は、2018年5月~12月まで使用していました。
2019年1月から超音波式ネブライザーの「コンフォートオアシス KU-200」を使っています。
ネブライザーのこと、我が家の猫の病気のことは「猫の鼻水・くしゃみを抑えるために自宅でネブライザー治療中」で詳しく書いています。
今回は、omron(オムロン)の『コンプレッサー式ネブライザーNE-C28』を実際に使ってみてよかったところ・残念なところを紹介します。
「コンプレッサー式ネブライザー NE-C28」について
コンプレッサー式ネブライザー NE-C28は、omron(オムロン)の製品です。
- 薬剤をいれたらスイッチをONするだけの簡単操作
- 部品は煮沸消毒できるのでお手入れが簡単
噴霧能力 | 約0.40mL/分 (常温23度 相対湿度65%の場合。生理食塩水噴霧時、薬液の種類などにより異なります。) |
噴霧粒子径分布 | MMD 約5μm |
薬液ボトル容量 | 最大7mL(適正薬剤量2mL~7mL) |
本体質量 | 約1.9kg(本体のみ) |
外形寸法 | 幅約170×高さ約103×奥行き約182mm |
付属品 | ネブライザキット(キャップ、外気導入管、吸水管 / バッフル、薬液ボトル)、送気ホース、 吸水管/バッフル(予備用)、交換用エアフィルタ5個、マウスピース、吸入マスク(小)、 吸入マスク(小)用アダプタ、キャリングバッグ、取扱説明書(品質保証書付き)、医療機器添付文書 |
良かったところ
- お手入れが簡単!煮沸消毒できるのが嬉しい
- 薬剤をいれスイッチをいれるだけなので操作がカンタン
- 超音波式に比べて、値段がお手頃
- ポーチがついているので、すべての部品をいれて収納できる
残念だったところ
- 薬液が7mlとあまり入らない
- 薬液の噴霧量1分あたり0.4mlなので時間がかかる
- 定期的にエアフィルタの交換が必要
- 音がする
使い始めてわかったこと
薬液ボトルにいれることができる薬液が少ない
『コンプレッサー式ネブライザー NE-C28』は、薬液が一度に7mlまでしか入れることができません。
我が家の猫はネブライザーするときに21.8mlの薬剤を使います。
すべてなくなる前に継ぎ足す必要があるので大変でした。

1分あたりの薬液の噴霧量が少ない
我が家の場合、病院では20分で済むところが、オムロンの「コンプレッサー式ネブライザーNE-C28」だと噴霧量が1分あたり0.4mlなので21.8mlの薬剤を使った場合だと約90分ほど時間がかかっていました。
※薬を継ぎ足す時間もあるので時間がかかっています。
猫が時間がかかることに不満を持ってしまい、10分経過したあたりから出せ出せ攻撃したり、毎回糞尿をするようになってしまいました。
定期的にエアフィルタの交換が必要です
はじめて交換したときは、薬液が一向に減らないという事件が起きたときでした。
慌てて説明書をみると、エアフィルターは60日で交換が必要ということを知りました。
エアフィルタをはずしてみると、固くなって汚れていました。

★購入時にエアーフィルターの替えが5つ付いてます。
音が大きい
音の感じ方には個人差があると思います。
実際に聞いてみると『コンプレッサー式ネブライザー NE-C28』は騒音レベルの大きさの音ではありませんでした。

超音波式と比べると確かに気になる音なのですが、そこまでうるさくはありません。
ただ、夜中など静かな時間にしたいときは気になるかもしれません。

今は超音波式のネブライザーを使っています。
超音波式はかすかに音がするかも?ってくらい静かです。
お手入れが簡単です
『コンプレッサー式ネブライザー NE-C28』は、薬液が触れる部品を煮沸消毒できます。

また、煮沸消毒したあとの「送気ホース」の乾燥も簡単にできます。
「本体」に送気ホースを装着して、約10くらい空運転するだけです。

操作がとっても簡単
オムロンのNE-C28は、薬剤をセットしてスイッチをいれるだけなので操作がとっても簡単です。
送気ホースがスイッチをいれるとポンッと抜けやすいので、「しっかり装着する」ことを気をつければ大丈夫です。
ポーチがついている
オムロンのNE-28は持ち運び・収納に便利なポーチがついています。
このポーチの中に本体・部品のすべてを収納できます。
色も紺なので、部屋の中に置いてても邪魔になりません。
ネブライザーをするための準備
「コンプレッサー式ネブライザ NE-C28」をする際に用意してるものをまとめました。
- ネブライザー本体
- 薬剤
- シリンジ
- フタ付計量カップ
キャリーケースでするなら
- バスタオル
- 養生テープ
- トイレシート
衣装ケースでするなら
- バスタオルや毛布
- ホース
ネブライザー
まずネブライザーを準備します。
我が家はamazonで購入しましたが、病院の先生と相談して買われている人もいますよ。
(病院の先生からは超音波式ネブライザーをすすめられるかもしれません)
薬剤
ネブライザー治療の際に使う薬剤は病院から購入します。
事前に鼻水の検査をしてもらって、猫に合う薬を処方してもらっています。
フタ付き計量カップ(任意)
数種類の薬剤を混ぜるので、計量カップを使っています。
フタ付にしたのはホコリが入らないようにするためです。

シリンジ(任意)
薬液をいれた計量カップから、薬液ボトルにうつすために使います。
シリンジを使うことでドバッとあふれずに細かく入れることができますよ。

トイレシート(任意)
我が家の猫は、抗議のためにネブライザー治療中にキャリーケースの中で糞尿をするようになりました(苦笑)
万が一された時、トイレシートを敷いておくとお掃除が楽です。
トイレシートはガムテープで固定してないと、猫が底をガリガリしてトイレシートを敷いてない部分にされていたこともありました。
キャリーケースで行う場合
ペット用キャリーケースで行う場合は、バスタオルと養生テープを用意します。
養生テープ
養生テープは、ペット用キャリーケースの隙間をうめるために貼ります。
完全に密封にしないように少しだけ隙間を残しておきます。
バスタオル
バスタオルは、猫をいれた後にキャリーケースを包むのに使います。
霧をキャリーケースの中に充満させたいので入り口のところまで包みます。

衣装ケースで行う場合
「コンプレッサー式ネブライザ NE-C28」で治療していたときは、ずっとペット用キャリーケースを使ってしていました。衣装ケースでしたのは1回だけです。
これが正解かわかりませんが、こんな方法もあるんだと参考程度にしてください。
ホースを用意する
まずは、オムロンのネブライザーとは全く関係のないホースを買いました。
- 衣装ケースをホースの大きさに穴を開けます
- ホースを吸入マスク(小)用アダプタにくっつます
- 本体のスイッチをいれて、薬剤をおくる
バスタオルor毛布
プラスチック衣装ケースの底は固いので、バスタオルでも毛布でもいいので下に敷いてあげます。
衣装ケースから霧が漏れ出してくるので、ふわりと上からかけておくと霧が逃げるのを少しだけ防ぐことができます。
ネブライザー治療をやる手順
わたしがいつも行っているやり方を紹介します。
▷薬剤や猫をいれるイレモノについては「猫の鼻水・くしゃみを抑えるために自宅でネブライザー治療中」をご覧ください。
計量カップに薬液を調合する
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シリンジに薬液をいれ、薬液ボトルにいれる
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「ネブライザキット」を組み立て、「本体」にひっかけ固定させる
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送気ホースを「本体」と「ネブライザキット」に装着させる
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猫を衣装ケースやキャリーケースにいれて本体の電源をいれる
猫のネブライザー治療に使う部品
本体、ネブライザキット(薬液ボトル、吸水管、外気導入管、キャップ)、送気ホース、マウスピース(キャリーケースでする場合)/吸入マスク(小)用アダプタ(衣装ケースでする場合)
薬液を混ぜるとき、平らで固いところで行ってください。一度薬液をこぼしてしまってモッタイナイことしました(泣)
ホースが抜けやすいです。ちゃんと装着しないと、スイッチいれたらスポッて抜けます。
ネブライザーの煮沸消毒はこうやってます
- ホースが入る大きさの「鍋」
- ザル・ボウル
- トング
- 油きりパッド
- キッチンペーパー
- タイマー
部品を取り外し、油きりパッドにいれる
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鍋に部品がすべて入る量のお湯を沸かす
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お湯を沸かしている間に、すべての部品を水洗いしてザル&ボウルで水切りしておきます
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お湯が沸騰したら、部品を鍋の中にいれて15~20分くらい煮沸消毒します
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トングや箸で、鍋から「送気ホース」以外の部品を取り出してザル&ボウルで水切りをします
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水切りした部品をキッチンペーパーで拭いて油きりパッドに置く(油きりパッドにもキッチンペーパーを敷いて置いてください)
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鍋から送気ホースを取り出して、中のお湯を軽くだします。(取り出すときは火傷に注意してくださいね)
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「送気ホース」を「本体」に装着して、スイッチをいれて約5~10分ほど運転させる
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部品すべてを油きりパッドにいれて、完全に乾くまで自然乾燥させます(わたしはキッチンペーパーでフタをして次回までそのままにしていました)
▼送気ホースの取り扱いで注意してほしいこと
煮沸消毒後、ホースの中に入っているお湯を必ず出してから、ネブライザー本体にセットして電源をONにしてください。
熱い湯がいきおいよく飛び出てきて軽くヤケドします(←経験者
終わりに
今回はオムロンの「コンプレッサー式ネブライザ NE-C28」の紹介をしました。
うちの猫はネブライザーをするようになって、調子がよくなってきました。
毎日のようにネブライザーしている猫ちゃんもいますが、中には我が家の猫のように嫌がる子もいるんで、様子を見ながら回数を調整するのがいいかなっと思います。

超音波式に変えたら、嫌がらなくなりました!コンプレッサー式に比べて時間が短くなったのがよかったみたいです。