猫の鼻水・くしゃみを抑えるために自宅でネブライザー治療中

我が家の猫は『ネブライザー』という機械を使って鼻水・くしゃみを抑える治療を2017年秋から行っています。

長期戦になる猫風邪なので、治療費の節約のために2018年5月から『自宅でネブライザー治療』をはじめました。

この記事では『自宅でネブライザー治療をしてみようと検討している方』に

  • 自宅でネブライザーをはじめるための流れ
  • 用意したいもの

を紹介します。

 

ネブライザーとは

ネブライザーは、薬剤を霧状(エアロゾル化)にしてくれる機械のことです。

霧状になった薬剤を猫が吸うことによって薬剤が肺や気管支まで届き治療効果を得ることができます。

猫や犬などに使う場合は、プラスチックの衣装ケースや、ペット用キャリーケースなどの空間の中で行います。

また、猫用のネブライザーはないので人間用のネブライザーを使います。

エアゾル化とは、空気中に長時間浮遊している粒子のこと

 




ネブライザーの適応/適応外となる疾患

残念ながら、病気によってはネブライザーとの相性が悪い猫もいます。

相模が丘動物病院の城下先生が書かれた「ネブライザー療法とは?」によると、ネブライザーの適応となる疾患・適応外となる疾患は以下の通りです。

ネブライザー療法とは?

ネブライザーの適応となる疾患例

  • 感染性鼻炎
  • 猫のウイルス性上気道感染症
  • 慢性鼻炎
  • 伝染性気管支炎(ケンネルコフ)
  • 左心不全のない慢性気管支炎
  • 鼻腔や咽頭外科手術の週術期管理
  • 猫喘息
  • 猫の慢性気管支炎
  • 中等度までの細菌性気管支肺炎

 

ネブライザーの適応外となる疾患例

  • 間質性肺疾患
  • 猫喘息の重度発作
  • 心原性肺水腫
  • 重度の細菌性気管支肺炎
  • その他の非心原性肺水腫

 

これらはほんの一例です。
ネブライザーの治療ができるかどうかは「かかりつけの病院の先生」にお尋ねください。

 

我が家の猫がネブライザー治療をはじめた経緯

我が家の猫は、2016年5月頃から鼻水とくしゃみが出始めました。

その時は、ちょうど季節の変わり目ということもあり、一時的の症状だと最初は思っていました。

熊本地震で住まいが変わってから、鼻水やくしゃみが出だしたこともあり、猫にあわないアレルギー物質が漂っている可能性もゼロではないです。

最初に行った病院では、特に検査することもなく「鼻炎」と診断されて抗生物質の薬を飲ませていました。

1年経過しても、改善するどころかドンドン悪化してきたので、今も通っている病院に行き原因を調べてもらいました。

検査をしても、はっきりとした病名はわからずじまい。

老猫に多い「猫風邪(慢性鼻炎)」のようです。

やっかいなことに、この猫風邪には「特効薬がない」んです。

病院の先生からは、「この手の長引く猫風邪は1度発症してしまうと治ったと思っても、また再発するケースが多いので長期戦になる」といわれましたね。

なので菌が悪さをしないように、薬などを使って抑え付けるしか方法は今のところないようです。

しばらくの間は、この病院で抗生物質や目薬、ネブライザーの治療をしてもらっていましたが、なんせ長期戦になるので治療費の節約のために「自宅でネブライザー治療」をすることにしました。

長期間、治療を続ける為に余力を残す(お金の節約)のは大事なこと!

 

猫の治療経緯を時系列で紹介
2016年5月頃 鼻水・くしゃみが出始める
病院で抗生物質をもらい飲ませるが、薬を飲ませている間だけ症状は落ち着く。再発→薬→落ち着く→再発....のループを繰り返す
~2017年9月 症状が落ち着くどころかドンドン悪化
2017年10月 病院を変更して検査をしてもらうが病名はわからず。
~2018年4月 飲み薬、目薬、ネブライザーの治療をしながら症状をおさえる作戦に出る
2018年5月~ 長期戦になりそうなので、自宅でネブライザー治療をはじめる(目薬は2019年8月現在もしてます)

 

 




ネブライザー治療の料金

病院や薬の種類によって、ネブライザーの治療の料金は異なります。

参考程度にお願いします。

病院でネブライザー治療

病院でネブライザー治療をすると1回につき2,000円(税抜)です。

内訳は

  • ネブライザー 1,500円(税抜)
  • 診察料 500円(税抜)

 

週に1回行った場合:1ヶ月あたり約10,000円(税抜)/年間 約120,000円(税抜)

週に2回行った場合:1ヶ月あたり約20,000円(税抜)/年間 約240,000円(税抜)

 

自宅でネブライザー治療

自宅でネブライザー治療をすると1回につき約300円(税抜)です。

週に1回行った場合:1ヶ月あたり約1,500円(税抜)/年間 約18,000円(税抜)

週に2回行った場合:1ヶ月あたり約3,000円(税抜)/年間 約36,000円(税抜)

※上記の金額には薬代のみで、ネブライザーの機械代は入っていません。

自宅でネブライザーをする場合、

最初だけネブライザーの機械や消毒剤を買う必要がありますが、その後は薬代とたまに交換部品代が発生するくらいなので治療費の節約ができます。

 

ネブライザーを用意します

ネブライザーには「超音波式」と「コンプレッサー式」があります。

病院側からは超音波式をオススメされましが、最初はコンプレッサー式の「omron NE-C28」を購入しました。

コンプレッサー式を選んだのは、「安価であること」、「お手入れがしやすそう」という理由です。

超音波式は、霧が細かくて体内によく薬剤が吸収されやすそうでよかったのですが、「高いこと」、「お手入れが難しそう」という理由で選択からはずしました。

手入れが行き届かなくてカビてしまったら逆効果なので・・・。

 

結局、2018年5月~12月まで「コンプレッサー式ネブライザー」を使ってましたが、2019年1月から超音波式ネブライザーに変更しました。

現在使っているネブライザーは「コンフォートオアシスKU-200」です。

コンフォートオアシス KU-200は、動物病院でも採用しているところがありました

 

超音波式に乗り換えた一番の理由は、コンプレッサー式だと「時間がかかりすぎる」からでした。

コンフォートオアシスKU-200にしたら、約90分近くかかっていたネブライザーが約10分ちょっとに短縮できました。

時間が短縮できてストレスが減りました

 

両方使ってみてわかったこと

ネブライザーを買う際の選ぶポイントは

  • 1分あたりに薬液を消費する「噴霧量」をチェックする
  • 薬液カップに入る「薬の量」をチェックする

この2点を重視して、選んでください。

 

 

 

ネブライザーにいれる薬剤は病院から購入します

ネブライザーの中にいれる薬剤は病院から調達しています。

数回分だけ買って、なくなったら病院に買いに行くスタイルをとっています。

病院から購入している薬剤

猫の病気によって、薬の種類や料金は違ってきます。

我が家の猫は、ネブライザーをする前に鼻水の検査をしてもらいました。その検査結果から先生が猫にあう薬を処方してくださいました。

 

  • メプチン
  • ブロムヘキシン塩酸塩
  • ゲンタマイシン硫酸円注射液
  • 生理食塩液
全部合わせて5,000円くらいしました。1回分は約300円です。

 

ネブライザー薬剤レシピ

  • メプチン 0.3ml
  • 生理食塩液 20ml
  • ブロムヘキシン 1.0ml
  • ゲンタマイシン 0.5ml

※検査で調べて、効果が期待できる薬を使用してます

 

自宅でネブライザーを開始する前に

今通っている病院の先生から「自宅でネブライザーしている人」もいるってことは教えてもらっていましたが、いざ「自宅で治療したい」というと病院側の儲けが減ることで先生が嫌がるかもしれないと思って気が引けてたんです。

だけど、「ネブライザーの機械を買ったんですけど、ネブライザーの薬を購入したい」と伝えたら嫌な顔されずに薬だけ売ってくれました。

ドキドキしながら買いに行きましたw

 

 

猫をいれる容器を用意する

【推奨】プラスチック衣装ケース

我が家が推奨するのは、プラスチックのフタ付衣装ケースです。

最初だけホースを通す穴を開ける手間がいりますが、霧のモクモク度がペット用キャリーケースを使っていた時と比べて全然違ったので今も愛用中です。

透明の衣装ケースなので、周りを見渡せるのが猫にとってはいいようです。

コンプレッサー式のネブライザーと超音波式のネブライザーでは、超音波式の方が霧の細かさモクモク度が違います。

コンプレッサー式でも、衣装ケースでネブライザーをすれば霧のモクモク度がキャリーケースに比べるとアップしていました。

 

ペット用キャリーケース

わたしは最初ペット用キャリーケースでネブライザーを行っていました。(2018年5月~2018年12月)

ペット用キャリーケースでも、ネブライザーをすることはできます。

霧のモクモク度は衣装ケースに比べて劣りますが、霧が逃げないように隙間に養生テープなどを貼るなどして工夫してあげればいいのです。

 

 

ネブライザーQ&A

多頭飼いしてるけど、他の猫に影響ないの?

我が家には、もう1匹猫がいます。もしかしたら薬の影響があっては困るので先生に聞いてみたところ「特に影響はない」とのことでした。

※もう1匹の猫には移らない「猫風邪」のようです。もう1匹はピンピンしてます♪

 

影響はないとは言われたけど...

機械やネブライザーは窓際に置いて、部屋中を網戸にした状態で行っています。

 

 

薬液は抗生物質だけど、ずーっとネブライザーしてもいいの?

こたえは「YES!」でした。薬と違って影響はごくわずかのようです。

どうしても気になるなら、薬液を使わずに「生理食塩液だけでも効果はあるよっ」て言われました。

ネブライザーの機械によっては「生理食塩液のみ使うのはNG」もあるんで買う前に調べてくださいね。

 

自宅でネブライザー治療を開始して1年経過後に猫を病院に連れていきました。

我が家の猫には「ネブライザーが合っているので、このまま続けていきましょう」と言われました。

猫によっては相性が合わない子もいるようですね。

 

ネブライザーの頻度は?

我が家の場合は2018年5月~11月まで週1回のペースでやってきました。

その後、猫が痙攣を起こしたことで環境の見直しを徹底しました。2018年12月より週2回に増やしました。

調べてみると、毎日している猫ちゃんもいましたし、1日に何度もしている猫ちゃんもいましたよ。

猫の症状に応じて、回数は決めたほうがいいですね。

ネブライザーをやって数時間後から調子がよくなってくると思うので、そこから何日持つかチェックするとおおよその回数が決められるかと思います。

 

 

終わりに

▼ネブライザー治療をはじめるための流れ

ネブライザー治療までの流れ
  1. ネブライザーの治療が有効なのか病院で調べる
  2. ネブライザーを買う
  3. 薬液を病院で買う
  4. 猫を入れる容器を用意する
  5. 治療開始

 

実際に自宅でネブライザー治療をはじめて感じたことは、病院では20分で済む治療が1時間以上かかることでした。

超音波式を使ってみた今ならわかるのですが、当時は値段の差なのかコンプレッサー式と超音波式の違いなのか分かっていませんでした。

超音波式にしたら、1分あたりに消費する「噴出量」が全く違いました。

短時間で終わるので、猫にとっても飼い主にとっても負担が減ります。

お手入れが苦にならない人は超音波式をおすすめします。

 

 

ネブライザーのおかげで、寝てばかりじゃなくなったのが嬉しいです。

鼻の穴が、鼻水や肉でつぶれてしまっていた時はこっちも辛かったです。

我が家のように猫が鼻水・くしゃみで長期戦での治療が必要な方は検討してみてくださいね。