当記事は
- システムトイレって何?
- 本当に1週間取り替えなくていいのか?におわないの?
- 結局「普通のトイレ」と「システムトイレ」どっちがいいんだろう?
などなど
猫のトイレを「普通のトイレ」にするか「システムトイレ」にするか迷っているあなたに向けて書きました。
我が家では2016年4月より、猫のトイレを
砂で固める「普通のトイレ」
▼
1週間取り替え不要が売りの「システムトイレ」
に変更しました。
それから約3年間「システムトイレ」を使いつづけています。
そこで今回は
「普通のトイレ」との違いや、実際に「システムトイレ」を使って気づいた点などをまとめてみました。
これから導入を検討している方に参考になりますように!
猫のトイレを「普通のトイレ」から「システムトイレ」に変更したキッカケ
我が家が「普通のトイレ」から「システムトイレ」に切り替えた一番の原因はうんちの臭いでした。
熊本地震をきっかけに現在「夫の両親の家」の1部屋をお借りして住んでいます。
以前住んでいたところでは、猫トイレは廊下に設置できていたので臭いも気になりませんでした。
が、、、1部屋になったことで
- 寝るとき
- 食事をする時
- くつろぐ時
「猫トイレ」と同じ空間になってしまいました。
うんちのニオイは強烈で、特に食事中にされたときは耐えられません
さて、この問題を解決できるトイレはなんだろうと考えた末、行きついたのが閉めきった空間でもにおわない・1週間取替えが不要といわれる「システムトイレ」でした。
システムトイレについて
システムトイレの魅力
一般的な猫トイレ(固まる砂タイプ)と違い、「システムトイレ」は猫がおしっこをしても砂が固まりません。
うんちと違って、おしっこは1日にする回数も多いですよね。
システムトイレにすると、
1日に何度も砂を処理する必要がなくなる
ので、とっても楽ちんになります。
固まるトイレ砂だと、固まり具合が不十分で、掃除のときに汚れた砂と新しい砂が混ぜ混ぜになってしまう・・・( ;∀;)
ということもありますが、
システムトイレ砂は、固まらず下へ通過していくだけなので、上記のような悩みともおさらばできます。
システムトイレの構造
上記の画像は「システムトイレ」の基本の形です。
- 外枠
- トイレシートをいれるトレー
- 猫砂をいれるトレー
- スコップ
システムトイレは2段構造になっていています。
- (上)猫砂
- (下)専用のトイレシート
システムトイレに使う猫砂は固まりません
システムトイレに使う猫砂はおしっこをしても砂が固まりません。
猫砂をいれるトレーには穴があいています。
猫のおしっこは、
- 猫砂
- 網目
の順番に、一番下に敷いてあるトイレシートに落ちる仕組みになっています。
※うんちは下に落ちないので、その都度取りのぞく必要があります。
システムトイレ用のトイレシートの交換タイミング
システムトイレ用の「トイレシート」は、
- 1匹なら1週間
- 2匹なら3日くらい
の頻度で交換するのが一般的です。
※メーカーによって異なります。
コスパ重視で、犬用のトイレシートを使う方もいます。
ただ、猫のおしっこの臭いは結構強烈なので…
はじめて使う方や、より消臭効果を期待する方は、猫の尿を消すために作られた「システムトイレ専用のトイレシート」を使うことをおすすめします。
システムトイレは「検尿」もらくらく
まだ実際には試したことはないのですが・・・
あらかじめトイレシートをはずしておけば、簡単におしっこを採取することもできます。
病院でおしっこを持っていくときに便利ですね。
閉め切った空間でにおわないは嘘?
「閉め切った空間で1週間臭わない」
えー?本当?って感じですよね。
どんなテストを重ねて商品化したかわかりませんが…
おしっこは決められた交換期限を守れば確かに臭いません。
が・・・・うんちのニオイは防げません。
直後は物凄く臭います…
なので、システムトイレに変更したとしても
- 早めにうんちを取り除く
- 消臭対策
- 換気
- トイレシート・猫砂の交換期限を守る
などの工夫が必要です。
設置場所によっては臭わないのかもしれないですけど、14畳くらいの部屋だと、、うんちをしたら普通に漂ってきます。
閉めきった部屋で使う「普通のトイレ(砂で固めるタイプ)」の問題点
我が家は、猫のトイレを わたしたち夫婦の食事や寝起きする場所にしか設置することができません。
部屋に窓があるので換気はできますが、部屋のドアを開放しておくことができません。
現在、外飼い猫がいる家で同居中。いつも猫が出入りする窓があいてるため、部屋のドアを開けっ放しにできないのです。(我が家の猫さんは完全室内飼い)
以前の環境であれば、リビングやキッチン以外の開放された空間に置くことができたので、臭い問題には無縁でした。
その時の猫トイレは、一般的な砂で固めるタイプの普通のトイレを使っていました。(砂の種類は「鉱物系」)
そもそもシステムトイレの存在を知りませんでした
今思えば、開放された空間に猫トイレを設置できていたので、ニオイにも他の問題点にも気づくことができなかったようです。
しかし、部屋に猫トイレを置くようになると、今まで気にならなかったことや問題点がみえてきました。
砂で固めるタイプの問題点
- 猫がトイレをする度に、猫砂が舞い上がる
- 猫がトイレから出てくる度に、猫砂が飛び散る
- 鉱物系の猫砂を使っても、臭いが気になるようになった
猫砂が舞いあがる
鉱物タイプの猫砂を使っていたので、砂を継ぎ足すときや、猫がトイレをして砂を隠すときに猫砂が舞い上がってしまいます。
以前は全く気にもしない点でしたが、部屋に猫トイレを設置することになって目に付くようになりました。
猫砂が飛び散る
鉱物タイプの猫砂は、砂の粒が小さいため、猫がトイレから出てくる度に砂が飛び出してきます。
以前からも散らばりはありましたが、部屋以外にトイレを設置していたので気にならなかった点です。
トイレの出入り口に「飛び散り防止マット」を使っていましたが全部は防げないため、部屋のあちこちに猫砂の一部が散らばるようになってしまいました。
普通のトイレは閉め切った空間では臭う
閉め切った部屋に猫トイレを設置したら、猫がトイレに行くたびに臭ってくるようになりました。
以前の環境では気にならなかった点です。
特にうんちのニオイが耐えられませんでした。
夫の朝食時と猫のうんち時間が重なってしまったことが原因でシステムトイレに変えました
システムトイレの残念なこと:防げなかったウンチのニオイ
システムトイレの残念な点を紹介します。
ウンチはその都度処理しなくてはいけません
システムトイレは普通のトイレと同じく、猫がうんちをするたびに手動で取りのぞく必要があります。
トイレシートは交換する頻度が少なくはなりますが、うんちは別です。
2匹だと1日1~2回は、掃除してあげないといけません。
うんちのニオイは中々防げない
猫砂が新しい間は消臭効果が効いているため、しばらくするとニオイが消えます。
ただ即効性はないので、うんちをした直後はダイレクトに臭います。
外出先から帰ってきたときや、部屋から戻ってきたときに「こもったニオイ」がしますので、すぐにうんちをしたとわかります。
砂が新しい間は臭いにくいので、猫砂の寿命は守ったほうがいいです。
猫が砂かきしなくなった
システムトイレに変更したら、1匹の猫が砂かきをしなくなりました。
砂かきしない猫がウンチをしたときは、当然ですが物凄く臭います。
そもそも、システムトイレは1回に使う砂の量が普通のトイレに比べて少ないのです。
普通のトイレだと7リットルくらい一度にいれますが、システムトイレは2.5リットルです。(「ニャンとも清潔トイレチップ 大きめの粒」の場合)
深さ2~3cmくらいしかないため、猫が隠したくても隠せないわけです。
1匹の猫はトイレをしたあとに砂かきするし、ウンチにも砂をかけてますが、いつも半分こんにちはしてます。
砂に消臭効果があるので、少しでも被せていたらウンチのニオイは軽減できます
猫砂を交換するのが面倒くさい時がある
我が家ではシステムトイレの猫砂を新しいものに交換する際に、猫トイレもついでに洗っています。
交換タイミングは2~3週間に一度。
システムトイレは普通のトイレに比べてパーツが多い分、洗ったり拭いたりするのがちょっと大変です。
取り掛かり始めたら何てことないのですが、
面倒だなぁっと思ってズルズルとトイレ砂を交換するのを引き延ばしてしまうことも・・・。
ただ、猫砂の寿命がくると部屋にニオイが漏れてくるので強制的に猫砂交換&トイレを洗うことになります。
最初の頃は、猫砂の寿命を超えて使っていました。
期限を守ってトイレ掃除をするようになったらニオイが軽減されました!
システムトイレのいいところ
システムトイレの良かった点を紹介します
トイレシートを頻繁に取り替えなくていい
普通のトイレだと尿をすると砂の固まりができるので、1日に何度も取りのぞく必要がありますが、
システムトイレシートの交換タイミングは、1匹なら5~7日に1回(2匹なら2~3日に1回)でよくなります。
システムトイレに使う猫砂は、普通のトイレと違って尿をしても固まらずに通過してトイレシートに落ちるようになっています。
システムトイレ専用のトイレシートであれば、消臭効果が高いので外にニオイが漏れ出しません。
うんちは1日1~2回しかしませんが、おしっこは1日に何度もしますからね
トイレ砂の取替えが頻繁でなくていい
猫砂は猫のおしっこ・うんちのニオイを吸収してくれます
システムトイレの砂はメーカーによって違いますが、私が使っている砂であれば1匹なら約1.5ヶ月、2匹なら約3週間で寿命がきます。
猫がゲリや嘔吐をして砂を汚さない限りは、新しい砂に交換するまで猫砂は取りのぞく必要はありません。
猫ちゃんって、おしっこを決まった場所でしませんか?
そこだけ砂が古くなってしまうので、時々スコップで砂をかき混ぜてくださいね。
砂で固めるタイプのトイレより衛生的
普通のトイレ(固める砂)の時は、
砂が減ったら継ぎ足し方式で、滅多にトイレを丸ごと洗うことも、古い砂も交換することがありませんでした
だいたい2~3ヶ月置きに新しい砂に交換してましたね。
システムトイレになってからは、
- 3週間おきに古い砂を全部捨てて、新しい砂を入れ替えるようになった
- トイレもその時に丸ごと洗う(清潔な状態をキープ)
という感じで手入れするようになりました。
個人的には砂で固めるトイレのときより衛生的になりました!
ニオイが漏れ出してくるので、強制的にやらざるおえないのです
臭い対策で効果があった5つのこと
- 尿の臭い
- 砂の飛び散り
- 砂の舞い上がり
の問題点はシステムトイレにして解決されました。
ですが、システムトイレに変更した一番の目的である「ウンチ」のニオイ問題は解決されませんでした。
少しずつ工夫をした結果、ニオイ軽減に役立ったことを紹介していきます。
参考にしてください
こまめに取り替える
猫トイレシート、猫トイレ砂はこまめに取り替える!
これに尽きます。各商品におおよその交換目安が書かれているのでこの期限内に取り替えるのが基本中の基本の消臭対策になります。
面倒くさがりやな私がやってしまったことですが、システムトイレに変えてしばらくはトイレシートを取り替えるのを忘れてしまったり、猫砂を部屋にニオイが漏れ出すまで交換しなかったりしていました。
トイレシートの寿命を超えて使うと、取替えの際に「目がシバシバ」&「刺激臭」がします
こまめに取り替えることを実践し始めたら、かなりニオイが軽減されました。
段ボールとのれんで簡易猫トイレカバーを作った
2020年8月現在は「押し入れ棚を使った自作猫トイレカバー」を使ってるんですが、それまでは「段ボールとのれんを使って自作猫トイレカバー」を使用していました。
猫トイレをすっぽり段ボールで覆うことで、ニオイの軽減に大活躍中です。
オシャレには程遠いですが、ニオイが軽減できて満足してます
猫砂を「ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ」に替えた
最初はアイリスオーヤマの「1週間取り替えいらずネコトイレ脱臭大玉サンド」を使ってました。
この砂は、玉みたいな砂なので、猫が面白がって猫砂で遊んでしまいました。おまけに丸いので猫がトイレから出てくる時に一緒にコロコロと転がって出てきちゃって大変でした。
次に試したのは、現在も使っている花王の「ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ」です。いくつか種類があるけれど、私は「大きめの粒 2.5L」を気に入って使ってます。ほんのりヒノキの臭いがしますよ。
猫トイレシートはシステムトイレ用なら、どれも大差は感じられなかったけど、猫砂は何個か試したほうが絶対いいです。
我が家には、「ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ」が合っていて、これに変えたことで消臭効果がバッチリ効いてるのがわかりました。砂もチップ状なので飛び出すことが滅多にありません。
「ドでか無香空間」が猫トイレの消臭対策に役立ってます
2018年11月に旦那がamazonから見つけてきた「ドでか無香空間」。これが中々いい働きをしてます。
レビュー見ると、ペットのトイレ用に使っている人が沢山いました
我が家は猫トイレの出入り口に置いてます。(床に直置き)消臭効果あるような気がしてます。クローゼットにも通常タイプの無香空間を2個置いてます。
無香空間のことは「ドでか無香空間をレビューします|猫トイレの消臭対策アイテム」で詳しく書いてます。
加湿空気清浄機もいい感じ
2018年12月から猫風邪に悩まされてる猫のためにシャープの加湿空気清浄機を買いました。
猫トイレのために買ったわけじゃなかったけど、空気もキレイにしてくれて消臭もしてくれるのでニオイ対策に活躍しています。
システムトイレを実際に使ってわかったこと
システムトイレに変えてからわかったことは…
2匹だとトイレシートは3日が限界
消臭効果が効いている間は、ウンチのニオイはしても尿はトイレシートのトレーを開けるまでニオイが外に漏れません。
臭わないからといって1週間変えないと、トレーを開けた時に後悔するので気をつけてください。
2匹だとトイレ砂は3週間で交換した方がいい
2匹飼っているお家は、猫砂の交換を3週間くらいで交換した方がいいです。
寿命がすぎると、徐々に消臭効果が切れて半径3mくらいは臭いが漂ってくる感じです。(←経験者
寿命を迎えたチップは、段々カタチが崩れてきますよ。
ひのき系の砂は寿命がわかりやすい
ニオイがこもりやすいので換気が必要
閉めきった部屋は、システムトイレだからと言ってニオイは防げません。
おしっこは確かにニオイませんが、うんちのニオイは防げませんので閉めきった部屋に設置する方はその点を頭にいれておいてください。
外出先や部屋から戻ってきた時に空気がこもった感じがわかると思います。
朝と夜の「換気」が大事!
無香空間を取り入れたら、ニオイやこもった感じが少し軽減されてる実感あり!
トイレシートは特に大差がない
システムトイレ用のトイレシートは沢山あります。
数種類つかってみた結果、基本的にどれも大差がないとわかりました。
猫砂に比べると取り替える回数が多いので、安いものを使っています。
各社共通と書かれてあるものなら、たいていどんなシステムトイレにも合います。
心配であればトイレシートを敷くトレーと、トイレシートのサイズを確認してください。
トイレシートがトレーより小さいと、おしっこをした時にトイレシートをはみだしてしまうことがあるので注意してくださいね。
最近気に入って使っているトイレシートは「スーパーキャット システムトイレ用 炭の超脱臭シート」です。
システムトイレのお手入れ方法
詳しくは「システムトイレの掃除方法を紹介します」で紹介しています。
普段のお手入れ
うんちの処理
汚れた砂やふやけた砂があれば、ここで取りのぞいておく
トイレシートの交換
トイレシートのパッケージに記載してある期限を守ります。
一般的なものであれば、1匹なら約1週間、2匹であれば約3日に1回が目安です。
- レジ袋
- 新しいトイレシート
- 洗剤
- 古い布(キッチンペーパーでもOK)
トイレ砂の交換&猫トイレ丸洗い
システムトイレ用の猫砂は、砂が少なくなったら「継ぎ足し方式」するのではなく、寿命を迎えたら新しい砂に丸ごと交換します。
トイレ砂のパッケージに記載してある期限を守ります。
- 大きめのレジ袋
- 新しい砂
- 古い歯ブラシ
- タオル
- 洗剤
- スポンジ
猫砂をいれるトレーの網目は歯ブラシでこすって洗う
終わりに
▼システムトイレを使ってわかったことをまとめました。
- トイレシートを交換する頻度は、1匹なら1週間、2匹なら3日
- うんちは、手動で取りのぞく必要がある
- 閉めきった部屋で使うなら「消臭対策」が必要
- トイレシートや猫砂には寿命があり、期限を守ればニオイが軽減される
- 普通のトイレ(固まる砂)だと「猫砂を継ぎ足し方式」にする人は、システムトイレに変更すると定期的に洗わざるおえなくなるので清潔に保てる
システムトイレを選ぶポイント
パーツが多いとトイレを洗うときに大変というデメリットもありますが、カバーや扉があるほうがニオイが軽減されます。
トイレシートやうんちを交換しやすい構造のシステムトイレにすると普段のお手入れがしやすいです。
2022年現在は「ニャンとも清潔トイレ」を使っています
トイレ砂の選び方
システムトイレは猫砂選びが重要な鍵をにぎっているとわたしは思っています。何種類か試すことをおすすめします。
我が家では「ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ」大きめの粒2.5Lを使っています。大きめの粒だと砂の飛び散りが軽減されます。
現在は紙製の砂を使っています
紙製なのに汚れが付着しにくく、消臭力も高いです
トイレシートの選び方
消臭効果を期待するには、システムトイレ専用のトイレシートを選びます。
猫砂に比べて頻繁に取り替える必要があるので、コスパを優先します。
トイレシートによっては、新しいものに交換する際に変なニオイがするものがあるので、「寿命を守って交換してるのに嫌なニオイがする」と感じた場合は別のトイレシートを試してみてください。
それでは、快適な猫ライフを送ってください。