猫に使っている超音波式ネブライザー「コンフォートオアシス KU-200」の使ってみて気づいた点を紹介します。
我が家では、2018年5月から猫の鼻水とくしゃみを押さえるために自宅でネブライザー治療を行っています。
2018年12月まではコンプレッサー式ネブライザーを使っていましたが、2019年1月から超音波式ネブライザーの「コンフォートオアシス KU-200」を使っています。

ネブライザーのこと、我が家の猫の病気のことは「猫の鼻水・くしゃみを抑えるために自宅でネブライザー治療中」で詳しく書いています。
この記事では、コンフォートオアシス KU-200を実際に使ってみてよかったところ・残念なところを書いてます。
もくじ+
「コンフォートオアシス KU-200」について

コンフォートオアシスは医療機器メーカー「新鋭工業株式会社」の製品です。(製造販売元は株式会社興伸工業)
超音波式ネブライザーの中では手頃な価格の部類に入ると思います。
薬液の量が少ないときは、少量霧化キャップを使用することで、少量の薬液でも効率よく霧化してくれます。
また、薬液に触れる部品はすべて取り外すことができるのでお手入れも楽にできます。
最大噴霧量 | 約3.5mL/分 (常温23度 相対湿度65%の場合。生理食塩水噴霧時、薬液の種類などにより変化します。) |
噴霧粒子径 | MMAD 約5.5μm(生理食塩水30mlで測定した車内データの代表値) |
薬液カップ容量 | 最大100mL |
本体質量 | 約2.5kg(本体のみ) |
外形寸法 | 幅約260x奥行き約145x高さ約170mm(突起部除く) |
連続使用時間 | 30分 |
付属品 | 少量霧化キャップセット、耐熱送気ホース、フック、エアフィルター、薬液カップ、 薬液カップ交換用予備、マスク(小)、L型ジョイント、マウスピース、電源コード、 2P変換プラグ、フューズ(予備2本)、取扱説明書、添付文書、保証書、ユーザー登録カード |

コンフォートオアシスKU-200を買ってみて

- 噴霧量が1分あたり約3.5mlなので短時間で終わる
- 薬液カップに薬剤を最大100mlいれることができる
- 音が静か
- 慣れるとお手入れも簡単
- 耐熱送気ホースを乾かすのが大変
- 交換部品がamazonで売っていない
- 置き場所を確保する必要がある
- 約3万円でちょっと高い

ネブライザー治療が短時間で終わる
あらためてコンフォートオアシスKU-200を買ってよかったなぁと思ってるところは、「ネブライザー選びで失敗した経験から重視するポイントを紹介|猫×ネブライザー」でも書きましたが、時間が短縮できたことです。
コンフォートオアシスは、1分あたりの噴霧量が約3.5mLなので、早く薬剤を霧化できます。
また、薬液カップに入れる薬剤の量が100mLと大きいので一度に全量薬剤をいれることができます。
コンプレッサー式のときは治療時だけで約90分近く時間がかかっていたのが、コンフォートオアシスに変えたら約10分ちょっとで終わるようになりました。
おかげで、猫の問題行動や飼い主の負担も減りました。
これからネブライザーを買おうと思っている方は
- 1分あたりの噴霧量
- 薬液カップにいれる薬剤の量
をチェックして選んでください。
音が静か
コンプレッサー式はブーーンというモーター音がします。
わたしが使っていたコンプレッサー式は、そこまでうるさくなかったのですが、環境によっては音を気にする方もいますよね。
『コンフォートオアシス KU-200』は、ほんとに静か。
耳を澄ませばかすかに聞こえる程度です。
置き場所を確保する必要がある
コンフォートオアシスには、本体をいれるバックは付属していません。
そこそこ大きいので置き場所を用意してあげないといけません。
わたしはニトリの引き出し式のプラスチックケースにいれてます。
交換部品がアマゾンで売ってない
エアフィルターの替えを買いたかったのですが、なぜかコンフォートオアシスは本体は売ってても、交換部品がアマゾンでは売られていませんでした。
▼KU-200のエアフィルター(型番18030-002A)
心配だったお手入れも、慣れれば簡単にできます
『コンフォートオアシス KU-200』は、治療の際に薬液が触れる部品のすべてを取り外すことができるので、簡単にお手入れすることができます。
超音波式を買うときに心配だった点である「お手入れが難しいのではないか」という懸念を吹き飛ばしてくれました。
ただ1点だけ残念なところがあります。
耐熱送気ホースの乾燥方法
手入れの際にいつも難しいなと感じるのが、『耐熱送気ホース』の消毒後の乾燥です。
コンプレッサー式ネブライザーの場合だと、ネブライザー本体にホースを装着して空運転ができます。
約5~10分稼動させておけばホースの中が乾くので便利でした。
この空運転が、超音波式ネブライザー「コンフォートオアシス KU-200」ではできないのです。
私がいつもどうやって乾燥させているかというと、
『ブロワー』というものを使ってます
ブロワーは、風を送ることができます。本来は落ち葉やゴミ・ほこりなんかを吹き飛ばすのに使います。
その風を使って、ホースを乾かしてます。
といっても、ブロワーで乾かすと音が大きいので超音波式ネブライザーの売りである静かさが一瞬で吹き飛んでしまいますが(苦笑)
▷わたしが使っている激安ブロワー「MBC-500C パワーアップブロアー」はこちら
ただ、ブロワーでも完全に乾かすことができないので、ある程度水分を飛ばしたら、ホースを縦に干して自然乾燥させてます。
まだ試していないのですが、強さを最弱にして5分~10分くらい吹き飛ばすと、完全にかわくのかもしれません。
ネブライザーの治療をやる手順

わたしがいつも行っているやり方を紹介します。
▷薬剤や猫をいれる容器については「猫の鼻水・くしゃみを抑えるために自宅でネブライザー治療中」をご覧ください。
23~26度のぬるま湯(200ml)を用意して本体にいれる
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部品を本体に取り付ける
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衣装ケースの中にタオルや毛布を敷く
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本体に薬液カップをセットし、薬剤をいれる
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霧化室でふたをし、ホースをセットする
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猫を衣装ケースにいれてフタをし、ホースをとりつけて本体の電源をいれる
洗浄する際に用意するもの
ネブライザーの部品を消毒するために用意したいもの
以下は私がいつも使っているお手入れグッズです。
お手入れ方法
部品を取り外し、バケツの中にいれる
水で薄めたキッチン洗剤で部品を洗って、よくすすぐ(泡切れがいいウタマロキッチンがおすすめ)
バケツに4リットルの水をいれて、ミルトンをキャップ2杯いれる
部品をすべていれて約1時間漬け置きし、よくすすぐ
ホースはブロワーを使って水分を飛ばして干す。他の部品はキッチンペーパーで拭いて、油きりパッドで自然乾燥させる
消毒用エタノールをキッチンペーパーに少量付けて、本体をふく
慣れると、工場の流れ作業みたいな感じで簡単にできます。
終わりに
今回は、2019年1月から愛用している超音波式ネブライザーを紹介しました。
我が家は、ネブライザーの他にも猫の病気を抑えるために色々対策しています。
▷猫の鼻かぜが みるみる回復!環境を見直した7つのこと
猫の体調の改善に大きく影響したのが「ネブライザー治療」を取り入れたことでした。
老猫なので最近は寝ていることが多く活動時間は短いですが、機嫌がいいときは もう1匹の猫が引くほど走り回ったり飛んで回るくらい調子がよくなりました。
ネブライザーの治療を考えている方は、超音波式の中でも手頃な『コンフォートオアシス KU-200』をおすすめします。
